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私たち歯科医の多くは、より良い歯科医療を患者さんに提供する為、日夜努力していますが、日本の保険診療は40年前につくられたものであり、必ずしも時代に沿った制度とは言えない面があり、これをある程度理解して頂きたく、問題点を整理してみます。
日本の保険診療は疾病保険であり、病気を対象としており、予防は対象外となっております。また、どの様な医師がどの様なレベルの治療を行っても治療費は同じで、医療の質は問われておりません。
それに、日本の歯科の保険治療費は欧米に比較すると大変低く抑えられており(例えば奥歯の抜歯では、日本で2,600円、欧米では2万円程度。)、出来高払い制により、数をこないさないと収入が上がらない事になっています。
良質な歯科医療を提供する為にはある程度の治療時間が必要ですが、現行の制度下では、時間をかければかけるだけ、経営を苦しくするという矛盾が生じます。
私はこの様な制度が日本での予防歯科医療費の普及を妨げ、一部不心得な医師による、不必要な検査や、治療などの弊害を生んでいると思います。
医療費をあまりに安く抑えようとすれば、質の低下を招き医療過誤の増大等の誘引となります。
このような危機管理については農業問題と共通する面があると思います。
安ければ良いと言う事だけで米や大豆など農産物を考えれば、大量生産できる輸入食品に勝るものはありません。
但し、遺伝子組み替え食品(安全性)の問題や、国内農業の崩壊、それによる自然環境の崩壊や食糧自給率(食料に対する危機管理)への配慮を欠いていると考えています。
質や安全性を重視すれば、少々割高でも国内産の生産者の顔の見える無農薬有機農法を選択する方が良いと思います。
21世紀は情報化社会であり、価値観の多様化の時代であると言われるが、このような食品の分野においても、無農薬有機栽培の基準がいまだにあいまいであり、やっと標準化、基準化(JAS、JIS等)がなされようとしているのが現状です。
これから先消費者がどの様な情報を元に、何を基準に農産物を選択すれば良いかはこれからの問題であると思います。
農産物でこの現状であり、難しいのは医療の標準化(どの歯科医師が優れているか?)言い換えれば「よい歯医者さんの選び方」とはどうすれば良いかですが、次項で私見を述べてみたいと思います。
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